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那須岳の雨と雷 [山の天気・気象]

こんにちは。スタッフの柏澄子です。
これから約1週間に1度のペースでブログをアップしていきたいと思いますので、皆さん、時々のぞいてくださいね。内容は山の報告や予定の案内、それから装備のことやその他何でも山にまつわるあれこれです。

今回は、那須岳を振り返ってみます。
皆さん、雨のなか歩いて、雷も鳴って、不安を感じなかったでしょうか?
今回のコースの場合、ロープウェイ駅から那須岳往復の区間がいちばん雷についてはリスクがありました。雷は低いところよりも高いところに落ちやすいからです。頂上手前で小さな雷鳴があり、下っている途中でも1度ありましたね。
その後、少し空が明るくなったので「晴れるかな」と思った方もいるかも知れませんが、残念ながらそんなことはありません……。

当日の天気は、梅雨前線の影響もあったのですが、加えて北関東・東北の上空には気圧の谷間があり、天気図上には表れない弱い寒冷前線があったのです。だから、雨をもたらしたり、上昇気流が生じて雷が鳴ったりするんですね。

雷が鳴っているときの登山は、落雷、被雷の恐れがあるから、危険です。基本的には中止しましょう。
今回の場合は、本格的に降られる前に峰の茶屋を越えて樹林帯に入れるだろうと予測し、続行しました。

また、山の雨は冷たく、すぐに体が冷えてしまうので要注意です。雨具やウエアについて、万全の準備をしましょう。詳細は、次回の谷川岳までに説明します。

それともうひとつ、雨の中歩くときの注意です。
滑りやすいので足もとに注意することと、落石です。地盤が緩むために落石の危険も増します。今回のルートでいうと、牛ヶ首から峰の茶屋までのトラバース区間です。私達スタッフは常に落石に注意を払い、何かあれば皆さんに案内する心づもりでした。
次から余裕があれば、ぜひ皆さんそれぞれも気を配ってみてくださいね。

最近、『図解 気象・天気のしくみがわかる事典』(成美堂出版・1400円+税)を読んでいます。気象の専門家に勧めてもらいました。目次を見ると“いかつい”って思うかもしれませんが、実際に読んでみるとわかりやすいです。「大気が不安定」ってどんなこと? など天気予報でよく聞くセンテンスについても説明しています。
山登りにも役に立つと思います!

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