第53回MJリンク・東北の高校生による富士山登山の応援ツアー [報告]
東日本大震災の翌年からスタートした、東北の高校生の富士登山。「日本一の富士山で高校生を力づけたい」という田部井淳子さんの強い思いから始まり、2017年からは息子の田部井進也さんが後を受け継ぎました。富士山登頂をめざす高校たちにみんなでエールを送ろう!ということで、MJリンクでも初めてこのプロジェクトに参加しました。
このプロジェクトに賛同して立ち上げ当初からサポートを続けるアルパインツアーサービスが主催の応援ツアー19名(うちガイド3名)と、私たちMJリンク応援隊9名(うちガイド2名)は、高校生たちより一足早く富士宮口の五合目から出発。
まだ高校生たちは東北から移動中かぁ。今夜はゆっくり休めるといいのだけれどと、若者たちに思いを馳せつつ。
荒涼としたイメージの富士山ですが、フジハタザオやイワツメクサなどけっこう緑もあります。花々に励まされながらの登高です。
雨が降ったり止んだりの不安定な空模様。予報より崩れずなくてホッ。
雨が止み、着ていた雨具が乾く頃に今夜のお宿・富士山九合目に立つ万年雪山荘へと到着。夕飯のカレーを食べ終えてひと息入れていると、遠くに稲光が見えたと言いながら小屋に入ってくる人たちが。雨雲レーダーで確認すると雷雲がなんとも絶妙に富士山からズレています。いやぁ、ありがたや。
翌朝。山小屋の方の案内でご来光見学スポットへと足を運んでみたのですが、雲が厚いために断念。それでも眼下に広がる雲海の美しさに、一同心を奪われました。小屋に戻って出発の準備をしていると、朝日が差してきて眩しいくらいの空模様となってきました。さぁ、いよいよ山頂めざして出発です!
昨日の疲れ、寝不足、食欲不振・消化不良等の高度障害など、決して全員が体調万全という状態ではありませんでしたが、それこそ田部井さんがよくおっしゃっていた「一歩一歩」の精神で、最後のきつい登りを歩き抜きました。
私たち、よく頑張った!
そしていよいよ高校生たちが山頂へと上がってくる団となり、鳥居付近の岩場で応援用の日本手拭いを広げてスタンバイ&予行練習(そう、ひっそりやっていたんです)。さてさて、みんなどんな様子かな? ドキドキして待ちます。
「あっ、先頭が見えてきたよ」「おめでとう、あと少し!」「お疲れさまー!」と自然に掛け声が沸き起こります。すごい、みんなとっても元気。とても2時に起床して、標高差1200m超の六合目から歩いてきたとは思えないほど元気っぷりです。一気に山の上が活気に満ちあふれました。この勢い、やはり日本一の富士山だからこそ湧き上がるものなのかもしれません。そしてなんと今回は、参加した高校生104名全員が無事に富士山山頂へと登頂を果たしたという。素晴らしいですね。
下山後に詠んだという高校生たちの俳句、短歌、川柳の一部が田部井淳子基金のホームページに掲載されています。短い歌の中にそれぞれ感じた素直な気持ちが表現されていて、読んでいてまた感慨深い気持ちになりました。そして、その歌の中には富士宮山頂で出迎えた私たちのことを詠んでくれた歌もあって嬉さもまた、ひとしお。
「風吹きて 声援かよふ 鳥居前」
富士山に登る高校生を応援するために参加した私たちでしたが、逆に彼ら彼女らの頑張る姿と達成感あふれる笑顔に力をもらったなと改めて思います。
「ありがとう 応援する側 される側」(菅野詠み)
今回の富士登山では、体力・気力ともにきついところもあったかと思います。日本一の山に挑戦することで一歩前に進む気持ちを持ってもらいたいという田部井さんの思いを体得した私たち。また一歩一歩、歩いてきましょう。お疲れさまでした。
同行サポーター
柏澄子、大久保由美子、菅野由起子(ブログ記)
東北の高校生の富士山登頂に関する報告はこちら
田部井淳子基金
http://junko-tabei.jp
このプロジェクトに賛同して立ち上げ当初からサポートを続けるアルパインツアーサービスが主催の応援ツアー19名(うちガイド3名)と、私たちMJリンク応援隊9名(うちガイド2名)は、高校生たちより一足早く富士宮口の五合目から出発。
まだ高校生たちは東北から移動中かぁ。今夜はゆっくり休めるといいのだけれどと、若者たちに思いを馳せつつ。
荒涼としたイメージの富士山ですが、フジハタザオやイワツメクサなどけっこう緑もあります。花々に励まされながらの登高です。
雨が降ったり止んだりの不安定な空模様。予報より崩れずなくてホッ。
雨が止み、着ていた雨具が乾く頃に今夜のお宿・富士山九合目に立つ万年雪山荘へと到着。夕飯のカレーを食べ終えてひと息入れていると、遠くに稲光が見えたと言いながら小屋に入ってくる人たちが。雨雲レーダーで確認すると雷雲がなんとも絶妙に富士山からズレています。いやぁ、ありがたや。
翌朝。山小屋の方の案内でご来光見学スポットへと足を運んでみたのですが、雲が厚いために断念。それでも眼下に広がる雲海の美しさに、一同心を奪われました。小屋に戻って出発の準備をしていると、朝日が差してきて眩しいくらいの空模様となってきました。さぁ、いよいよ山頂めざして出発です!
昨日の疲れ、寝不足、食欲不振・消化不良等の高度障害など、決して全員が体調万全という状態ではありませんでしたが、それこそ田部井さんがよくおっしゃっていた「一歩一歩」の精神で、最後のきつい登りを歩き抜きました。
私たち、よく頑張った!
そしていよいよ高校生たちが山頂へと上がってくる団となり、鳥居付近の岩場で応援用の日本手拭いを広げてスタンバイ&予行練習(そう、ひっそりやっていたんです)。さてさて、みんなどんな様子かな? ドキドキして待ちます。
「あっ、先頭が見えてきたよ」「おめでとう、あと少し!」「お疲れさまー!」と自然に掛け声が沸き起こります。すごい、みんなとっても元気。とても2時に起床して、標高差1200m超の六合目から歩いてきたとは思えないほど元気っぷりです。一気に山の上が活気に満ちあふれました。この勢い、やはり日本一の富士山だからこそ湧き上がるものなのかもしれません。そしてなんと今回は、参加した高校生104名全員が無事に富士山山頂へと登頂を果たしたという。素晴らしいですね。
下山後に詠んだという高校生たちの俳句、短歌、川柳の一部が田部井淳子基金のホームページに掲載されています。短い歌の中にそれぞれ感じた素直な気持ちが表現されていて、読んでいてまた感慨深い気持ちになりました。そして、その歌の中には富士宮山頂で出迎えた私たちのことを詠んでくれた歌もあって嬉さもまた、ひとしお。
「風吹きて 声援かよふ 鳥居前」
富士山に登る高校生を応援するために参加した私たちでしたが、逆に彼ら彼女らの頑張る姿と達成感あふれる笑顔に力をもらったなと改めて思います。
「ありがとう 応援する側 される側」(菅野詠み)
今回の富士登山では、体力・気力ともにきついところもあったかと思います。日本一の山に挑戦することで一歩前に進む気持ちを持ってもらいたいという田部井さんの思いを体得した私たち。また一歩一歩、歩いてきましょう。お疲れさまでした。
同行サポーター
柏澄子、大久保由美子、菅野由起子(ブログ記)
東北の高校生の富士山登頂に関する報告はこちら
田部井淳子基金
http://junko-tabei.jp